凪夏儀 いわずと知れた私、ナギ×ナギと同じ起源を持った名前。すでに本人もどっちが先だったか覚えていないが、未だに気に入っているので活用中。
夏儀は現在20歳で大学二回生。伍葵市にある朱瀬大学に所属している。小説家志望。
巻き込まれ方の性格で、頼まれると断れない意思の持ち主。その代わり、意地を張るとなかなか折れない。
普通に生活しているはずのに、なぜかトラブルに巻き込まれている。正確にいうと周囲の人間がトラブルを持ち込んできて、いやいやながらも関わらされている。本人は迷惑と思いながらも、目の前で困られると見捨てられないので、同じようなことを何度も繰り返している。
不幸の連鎖というか、不幸のサイクルというか、同じようなパターンを何度も繰り返す男。失敗にめげず、失敗にこりない。この歳になるといい加減慣れてきたので、何かあってもあまり落ち込むことはない。不幸慣れしている。
そんな過去を持つために、生きる中で育てられた危機回避能力は相当のものになっている。戦いはしないが、逃げることならばプロ顔まけの実力を発揮するのだった。
現在は蒼井荘の向いにある寺院の住職(住職兼現役推理小説家)に弟子入りしている。
家事全般は得意で、師匠の下でも時々料理を作り、蒼井荘の面々が集まるときもいつも料理担当にされている。趣味は節約と倹約生活という小市民ぶり。
安アパートの蒼井荘に住んでいる。昨年までは一人暮らしだったが、一年前から、とある事件で知り合った玖泉靜が同居人として押入れの中に住むようになった。時々家賃は回収しているので、ルームシェアということになっている。
黄緑とはじめてあった時に一目ぼれをするが、その本性を知って即瓦解。普通の友達みたいになってしまった今、正直自分でもどう思っているのかわかっていない。とりあえずオレに危険を持ち込むな、ぐらい。
蒼井荘 伍葵市鞍馬区にある安アパート。細い道を挟んだ向かいには寺院、和泉寺がある。
三つの地下鉄駅のトライアングルのほぼ中心にあり、どれにも近くなく遠くないという半端な位置。朱瀬大学まで徒歩20分。六畳一間風呂無しキッチンつきの簡素なアパート。
三階建てで部屋は六つ。現在九人が住んでいる。
で、部屋割りとその住人だが
101・凪夏儀・玖泉靜 大学生と高校生。基本的に静か。けれど時々壮絶に騒がしい。
102・散笹一夜 いついて十年の最古参。フリーター。
201・虹色黄緑 夏儀の部屋の真上。必要最低限の家具しかない。床に穴が……
202・麻恵拓馬・麻恵洋子 新婚カップル。ラブラブ。少々うざい。
301・真田乙矢・真田早矢 姉弟の双子。二人とも玖泉と同じ学校。
302・ ? 借りられてはいるが普段から誰もいない部屋。ごくたまに住人が帰ってくるらしいが、その姿は誰も見たことがない。
アパートの面々はけっこう親しく、向かいの和泉寺とも交流が深い。寺の一部屋を借りての宴会はわりと頻繁に開かれている。常識人が少ないのが難。
来歴 凪夏儀は平凡な人間という設定なので、あまり元となったネタがありません。巻き込まれ型の主人公、というパターン。しかし、そのアパートはもろに≪戯言シリーズ≫のおんぼろアパートに影響されています。住人達も極まった人間がいっぱいです。話せばながくなるくらいに……
やれやれ……ってこれキョンくんだ!?