匂万里白鬼 白鬼と書いてナキリと読む。最初は読みの面白い漢字だと思って使っていたが、気に入ったというかはまりすぎてしまって、気づくともう外せなくなっていた。
白鬼は現在、関西の地方都市、伍葵市郊外に建てられた山間の病院で静養生活をしている。実家は中国地方にあるのだが、病気をきっかけに離されている。
病弱で身体を動かせないが、外に出るのは好きなので、車椅子でよく散歩に出かける。
不思議な雰囲気を持つ女性で、見る者に現実感の喪失を抱かせてしまう。多くの人間は、本能的に彼女に近づけない。そして自然と彼女の周りには、特殊な人間だけが集まるようになるのだった。
生まれつきある種の霊感が強い。しかし彼女が言うには、それは幽霊などを見るものではなく、人の運命の行く末を見据える、またはその運命の糸を繰ることができるらしい。それは感覚的なもので、本人以外には説明しても分からないものだ。
いつの頃からか彼女に引かれて、特殊な人間が集まって来るようになり、白鬼と出会うことによって、ある者は陶酔し、ある者は敬服し、またある者は敵対するようになったが、白鬼は彼らのことを総じて“フラグメント(破片)”と呼び、それぞれをタロットカードの役柄に当てて類別している。
それによって、夏儀は≪隠者≫、黄緑は≪力≫、玖泉は≪塔≫の名前を当てられている。
玖泉とは実家にいた頃からの知り合いで、恋人ということになっているが、互いが互いにどんな感情を抱いているかは不明。でも“フラグメント”の中には白鬼に溺愛している者もいるので、玖泉はそんなやつらには嫌われている。
匂万里家 中国地方の山陰にある山間の街を治める三つの家、御三家の一つ。その土地では古来から行われていた伝統の仕事分けがあり、政治、神事、軍事をそれぞれ行う中、神事を司るのが白鬼の実家の匂万里である。
匂万里とは、魔を降ろす理と書いて降魔理の字換えによるもの。匂万里には代々異能の力を持った人間が生まれ、彼らが祭祀を執り行い、霊地としての街を治めている。ちなみにこの街は、玖渚機関の一つ、伍砦とも深く結びついている。
白鬼は長女として生まれ、その白髪は才能の証として英才教育を受けるが、二十歳の夜にある過ちを犯し、土地神の呪いを受けて不治の病にかかる。
それによって一時的な勘当を言い渡され、匂万里に縁の土地であった伍葵市の病院に送られた。
正直なところ白鬼もあまり、この神事は好きではなかったので、実家から離れたことに対してはあまり関心はない。妹のことがちょっと心配に思っているくらいである。
来歴 白鬼は不思議系のキャラクターであり、いくつかのキャラからその流れを組んでいる。
一番大きいのは、玖渚友≪戯言シリーズ≫と十叶詠子≪Missing≫。でもその能力はオキシジェン≪ブギーポップ≫から影響されている。
いつも話の外延部には姿を見せず、中心に直結する立ち位置。
本日の一冊・27
少年陰陽師 闇の呪縛を打ち砕け
友達に紹介されて読みましたビーンズ文庫の一冊。少年で! 陰陽師! 以上! って説明少なっ!?
そういえば少年陰陽師、アニメが始まりましたが、クオリティは低くちょいがっかりです。がつかりどすえ
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