玖泉靜 苗字は古典で地獄の意味を持つ、九泉の文字換え。黄泉の別名でもある。靜はあえて旧字体で。その方がかっこいいから。ただそれだけ!
坂上学園高等部二年。17歳。でもとても17には見えない大人びた容姿をしている。無口、無感動、無表情の三拍子。学校でも目立つのに、話題になにりくいという特異なキャラクターの持ち主。しかし、時に思いついたかのように力のある言葉を発し、人の運命に干渉することがある。その仕組みは誰も知らないが、その不可思議さから、周囲の生徒から≪魔法使い≫とまで呼ばれることがあり、現≪四奇人≫の一角を担っている。
実家は中国地方の都市だが、現在は修行の身で家から離れている。今は伍葵市に来たばかりのときに知り合った、青年、凪夏儀の部屋で暮らしている。家賃の半分を払うルームシェアの形は取っているが、玖泉の住処は押入れの中と決まっている。狭いところで眠るのが好きなどといった、ハムスターみたいなところがある。一緒に飯など食べてはいるが、基本的にプライベートには関わらない。
事物の“終わりの瞬間”を見ることを好み、“終わり”を嗅ぎ付ける特殊な感受性を持っている。その能力を用い、物事の終末を見届けることを自分の義務としている。
無口キャラだが態度はでかい。なにも言わないだけで、思考は傲慢不遜。精神的に強い。
無駄にハイテンションな人間と関わるのは苦手。あとセミが嫌い。ピーマンも嫌い。服は白黒しか着ないというこだわりがある。
白鬼とは実家が同じ街にあり、その頃から互いのことは知っている。現在は恋人同士、ということになっているが、お互いにそのことを意識している様子はない。
頬の古傷は白鬼との関わりが原因であり、決して隠そうとしない。
坂上学園四奇人 伍葵市を見下ろす山の中腹に建てられた学園。生徒数五千人。大きく特徴のある学校ではないが、伝統としてなぜか奇人と呼ばれる人間が出る。そんな中で在学中の生徒の中の最も変わった四人を≪四奇人≫と呼んでいる。四天王に似ているが、あまり尊敬はされていない。むしろ避けられる。学園内での四奇人への対応は、「見ざる聞かざる関わらざる」が基本。
過去の四奇人の中には、FBIに入った人間も、俳優になった人間もいるが、一番際立っているのが、現代において、初めて予告上を出してから銀行に盗みに入った大泥棒がいる。
彼らには決まって二つ名が付けられ、現四奇人は、
≪魔法使い≫ 玖泉靜
≪粛正バット≫ 勇月サラ
≪朱姫≫ 真田乙矢
≪玉手箱≫ 竜宮殿木霊
の四人。どいつも一癖あるやつばかりである。
来歴キャラ属性的には≪HOLIC≫の百目鬼静くん。弓道着も白黒だしね。傷についてはやっぱり零崎人識からの影響。
本日の一冊。31
死にぞこないの青
天下のホラー作家乙一氏の作品。
クラスの安定のための生贄にされてしまった少年の前にあらわれる、彼にしか見えない傷だらけの青いからだの子供。主人公は子供をアオを呼び、そしていつしかアオの出てきた意味を知るようになる……
乙一は好きな作家の一人です。彼の書く不思議なストーリーがとても好きで、今のところの一番はZOOの中の『カザリとヨーコ』という作品。映画化もされてます。今度見てみようかな。
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