墓場に立っていました。
墓標にはここにその人が存在していた証を刻みます。
その人を忘れないように、覚えていられるように生きている私達が死者の名を刻みます。
名前
昔、考えたことがあります。
生前どれだけ善行を行おうが悪行を行おうが、死んでしまえばそれ以上なにもすることができません。
だれかが墓を建て、その人を記憶にとどめます。
しかしその人を知るものさえすべていなくなったとき、生きた証とはその刻まれた名前だけになってしまうのです。
それを考えたとき、自分の名前とは”私”という存在そのものなのだ、ということを知ることになりました。
みなさんは自分の名前にどれほどの価値を見出していますか?
PR